転倒事故の訴訟事例

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転倒事故の訴訟事例

転倒事故の訴訟事例
管理者責任を問われ、賠償責任を負うことがあります!

バリアフリー新法の義務化後、ビルオーナー・ビル管理者・施工管理者・メーカーに対しての訴訟が急増しています。
転倒事故が発生すると事故当時における床の「すべり抵抗係数(C.S.R)」によって管理者の責任が問われることがあります。訴訟事例、判例を見ても滑り抵抗係数が重要視されるようになっております。

転倒事故の事例は徐々に増やしてまいります。(2020年2月25日更新)
※画像はイメージです。
ケース1
日時 平成26年3月
被告 大手銀行
内容 支店で入口にあった足拭きマットが滑り転倒、負傷したとして。ATMを利用した後、出入口に敷いていたマットに足を乗せたところ転倒し、頭や腰を打撲した。
損害賠償 約2800万円
判決 マットが床の上を滑りやすい状態で設置されていた。マットの裏側がぬれており、足を乗せたことで滑ったのが原因であった。
客の安全を確保する必要があるのに、管理を業者に任せきりにしていたとされた。
結果 92万の支払いが命じられた。
ケース2
日時 平成25年3月
被告 ショッピングセンター
内容 当時71歳女性が買い物袋を載せた大型のショッピングカートを押して歩行中、アイスクリームが床に落ちてそのまま放置されていたため、これに左足を滑らせ転倒した。
この転倒事故により右大腿骨骨折・第二腰椎圧迫骨折の傷害を負い下肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残したとして。
損害賠償 約2650万
判決 ショッピングセンターにおいては、不特定多数の顧客が来店するので、ショッピングセンターの運営者はその安全を図る義務がある。
通路の床面にアイスクリームが落下した状況が生じないようにすべき義務を負っていたというべきで、被告はこれらの義務を尽くしていないことは明らかであり、被告に不法行為に基づき本件事故により生じた損害を賠償する責任がある。しかしながら原告の方もショッピングカートを押しており足元の床面が見えておらず注意が足りなかった。
結果 被告の20%の過失割合が認められた。過失相殺し約850万の支払いが生じた。
ケース3
日時 平成21年7月
被告 大手衣料品量販チェーン
内容 雨水で濡れた床により転倒して骨折してしまったのは店舗側が転倒防止措置を怠ったのが原因として。女性は右太ももを骨折。
後遺障害で右股関節が動かしにくくなった。
損害賠償 約1750万円
判決 滑らかな床面で、滑りやすくなっていたことは容易に推測できたとされた。
結果 被告の35%の過失割合が認められた。約570万の支払いが命じられた。
 
ケース4
日時 平成13年7月
被告 コンビニエンスストア
内容 コンビニが床掃除をしたあと乾拭きをしなかった。床に水分がわずかに残っていたことに、当時22歳の女性客が気づかず滑って転んで左腕に大ケガをしたとして。
損害賠償 約1000万
判決 床が濡れていた程度は見ただけではわからず手で触れてわかる程度の濡れ方だったため、通常の速度で歩いて転倒したのは水拭き掃除が事故の原因である。
店舗は、年齢、性別、職業等が異なる不特定多数の顧客に対して、安全を図る義務がある。
床材は、コンビニ全店における統一規格の特注品であり、従業員に対し顧客が滑って転んだりすることのないように床の状態を保つよう、指導する義務があったされた。
もっとも本事案では、女性客は靴底が減って滑りやすい靴を履いていたこと、パンと牛乳を持って両手がふさがった状態であったことなどから、客側の状態が損害の発生及び拡大に寄与したとして5割の過失相殺とされた。
結果 5割の過失割合が認められた。約100万の支払いを命じられた。
ケース5
日時 平成8年9月
被告 旅館
内容 宿泊客が豪雨による浸水後、泥水に足をとられて旅館内の便所で転倒して負傷した。 
損害賠償
判決 「泥水が浸水した後の本件便所の清掃管理につき、同所を利用しようとする者がすべって転倒することがないよう十分に清掃して泥水を除去し、又はこれが不十分な場合には当該場所に立ち入ってはならない旨の表示をすべき信義則上の安全配慮義務を負っていたというべきところ、それにもかかわらず、これを尽くさなかった結果、本件転倒事故を発生させた」と認定。
結果 転倒事故に係る損害賠償責任を認めた。
ケース6
日時 平成23年1月
被告 ホテル
内容 宿泊客がホテルの大浴場の階段部分で滑って転倒し、肋骨を骨折した。
損害賠償
判決 ホテルの大浴場には、中央部分に二段の階段が設置されていて、階段部分の床材はジェットバーナー仕上げがされていたとはいえ、滑りやすい御影石が使用されていた。浴場の大半は滑りにくいとされる大和田石が用いられていた。
床材の選択ミス、さらには滑りやすい場所に利用者への注意喚起の看板の設置や手すりの設置、マットの設置など事故防止のための対策がされていなかった。
結果 安全対策が不十分であるとして債務不履行責任が認められた。
ケース7
日時 平成9年2月
被告 スポーツクラブ
内容 スポ-ツクラブの会員が、当該クラブのプ-ルで行われた水中体操に参加後、水着のままロッカ-ル-ムへと向かう廊下を歩行中に転倒して負傷した。
損害賠償
判決 本件廊下は、ナラの小市松材質でフローリングされた床面上に水滴が飛散し、しばしば滑りやすい状態になっていたが、カラーすのこを敷く等して転倒を防止する有効な措置が執られていなかったことにより設置又は保存の瑕疵がある。
被害者以外に同様の事故が生じていないことなどから被害者の過失を認め、過失相殺(4割)している。
結果 一部容認
一部棄却
※画像はイメージです。
ケース1
日時 平成23年1月
被告 コンビニエンスストア
内容 本件店舗の床が雨や泥の影響で滑りやすかったにもかかわらず、被告がその防止措置や注意喚起をしなかったとして。
損害賠償 約6000万
判決 本件店舗に使用された床材やタイルに不備はなく、店舗の出入口に2枚の床マットを設置して靴底の水分等をできるだけ除去するよう対策を講じていたこと等に照らして、転倒場所の床が雨天時に通常やむを得ず生じる程度の湿った状態を超えて滑りやすい状態にあったとは認められない上、雨天の影響により本件店舗の床が湿っていることにつき、来店客は一般にその可能性を認識しているのが通常であることも併せ考えれば本件店舗の床が通常有すべき安全性を欠いていたとは言えず、被告が来店客の安全を図るべき注意義務に違反した事実も認められないとされた。
結果 棄却
ケース6
日時 平成22年12月
被告 スーパーマーケット
内容 スーパーマーケットを訪れた原告が、店舗内の床の管理が不十分により床が濡れており、そのため転倒し右ひざ骨折の傷害を負ったとして。
損害賠償 約220万
判決 当日、雨は降っておらず床に大量の水分があったとは考えられない。また、床材の滑り抵抗値の値も転倒の危険を有する状態ではないことが確認された。
結果 棄却
ケース7
日時 平成14年5月
被告 病院
内容 病院に入院していた原告が,
1.トイレの出入口スロープ部分が水で濡れていたため滑って転倒し,左大腿骨頚部骨折の傷害を受けたとして。
2.事故当時独力で院内を安全に歩行することが困難な状態にあったにもかかわらず,夜間の独力歩行をさせたという注意義務違反として。
3.睡眠薬を継続投与する際の観察看護義務違反を理由とする債務不履行又は不法行為に基づき。
損害賠償 約2300万
判決 原告は右手に点滴用スタンドを持った状態で,
1.トイレの出入口スロープ部分が水に濡れていたために転倒したと認めることはできず,本件通路部分で転倒したと認められる。
2.被告病院が外来患者に対して睡眠薬を出す場合にも注意をするにとどまり,服用後短時間で 目が覚めた後に1人で動き回らないことやトイレに行く場合には付添が必要であるなどの指示をしているわけではないことが認められ,かかる被告病院の取扱いが不適切であると認めるべき証拠もない。
3.通常の入院患者に対する観察看護義務を超えて,ハルシオン投与後の原告の行動を観察すべき注意義務があったとは認められない
結果 棄却
 
ケース8
日時 平成11年9月
被告 民宿旅館
内容 民宿旅館の浴室で木製の洗い場の床に生えていた苔状のもので、足が滑り転倒して傷害を負ったとして。
損害賠償 約1240万
判決 浴室は脱衣所との段差が格別危険なものとは認められず、他にも転倒を招くような構造的な因子も見当たらなかった。
以上からすると,掃除をするなどして浴室を利用する客の転倒を防止する注意義務があるにもかかわらず怠り、その床が滑りやすい状態 のまま放置したとは認められない。
結果 棄却
ケース5
日時 平成14年5月
被告 病院
内容 検査入院していた患者が,不眠のためハルシオンを服用後、院内で転倒し負傷した。事故当時、トイレの出入口スロープ部分が水に濡れていた。
被告は病院に対し、工作物責任及び債務不履行責任により損害賠償を請求した。
損害賠償
判決 転倒したのは水に塗れていたスロープ部分とは認められず、通路部分であったため工作物責任は認められないとした。
結果 棄却
ケース6
日時 平成22年12月
被告 スーパーマーケット
内容 スーパーマーケットを訪れた客が、店内の床の管理が不十分で、床が濡れていたために店内で転倒し傷害を負った 
損害賠償
判決 滑り抵抗が常に転倒の危険を生じるほどに低下していたり、あるいは床の他の部分と極端な滑り抵抗の差が生じるような状況にあったとは認められなかった。
店内で他に転倒事故が発生していた形跡が全くなかったので、転倒現場付近の床が一般的に転倒を誘発するような危険な状況にあったとはいえない。
結果 棄却
以上のように損害賠償の支払いが生じたり、棄却された場合でも多大な金額の訴訟を起こされ裁判の大変な労力や心労がかさなります。

利用者の安全を確保するためにも、施設側は床への滑り止め加工など、転倒事故が起こる前の対策が必要です。

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